もちろんみなさんご存じのバナナハートです。
どうもお久しぶりです。あおです。
古今東西津々浦々な食材に興味を持っている釣り人の皆さんであれば、当然ご存じだと思いますがバナナハートという代物のご紹介です。
もう見るからに訳の分からない、あれですが一応食材です。

ググってみるとバナナの花のようです。
一ミリもバナナを感じません。
今回はそんな不思議食材バナナハートと愛憎溢れるハートフルな調理工程をご紹介していきます。
きっかけは……
そもそも、なぜこんな不思議食材が家にあるかから話をしましょう。
あれは、8月某日のことでした……
おます「マハタとシイラ釣ったから、あおの家で料理してくれ」(この辺の記事は別途)
わし 「おけ」
~宴もたけなわ~
わし 「シイラのアヒージョと合わせるパンが欲しい。スーパーに行こう」
おます「おけ」
~そして~
≪≪≪青果コーナーに鎮座するバナナハートが!!!(498円)≫≫≫
※わしの近所のスーパーは良くわからない食材を販売することが稀に良くあります。
わし 「買って食べてみようぜ」
おます「買わないという選択肢はないだろう」
まるで初めてウツボを釣った時のようなトキメキ。未知の食味への渇望。この出会いへの感謝。
一言でいうと悪乗りを抑えられませんでした。ええ。
その後おますは爆睡。翌日にはわしとバナナハートだけが取り残されました。
VSバナナハート(下ごしらえ)
というわけで、ググってみたもののあまり情報が出てきません。
かろうじて分かったのは、
・皮は剥くこと
・あく抜きが必要だということ
・すぐにお酢等に漬けないと変色すること
・筍のような味がするらしいこと
・ココナッツミルクで煮たり、サラダにしたりすること
まあ、ここまでわかればフィーリング調理で何とかなるだろうと腹をくくり、初めてアジをさばいた時の気持ちで臨みます。
剥く!!
とりあえず、赤い外皮を剥いていきます。

細長い部分は、バナナの元だそうです。成長に従い、外皮がはがれ、これが露出して成長し、バナナになるそう。
剥いていきます。

そんなに力は要りません。
上手に剥けました!!

画像だと一瞬ですが、結構えげつない枚数剥いてます。
サイズ感も結構小さくなりましたが、まだまだ存在感は健在です。
色はクリーム色で……
これはあれだな……筍!!!!
抜く!!(アク)
さて、あく抜きです。
勝手は分かりませんが、とりあえず二つに割って酢水であく抜きすれば良いだろうと判断。
とりあえず2つに割るといきなりどす黒い色に変色。思ったよりも浸食スピードが速いです。
これ以上悪化する前に、おもむろに酢水に漬けます。

数少ない食レポによれば、元のえぐみがだいぶあるらしいので、酢水を変えつつ念入りに30分漬けます。
あく抜きがすんだら、いよいよ「茹で」の工程です。

熱湯に投入すると……
もうすでに嫌な予感しかしませんね。表面の色がどす黒く変わりました。
茹であがったものがこちら!!

的中しましたね。
みずみずしいクリーム色はどこへやら、この世の鬱憤をため込んだような色になってしまいました。
試しにちょっと食べてみると「うん、えぐい!!」
あく抜きに失敗したようです………
もったいないので、外皮を更に何枚か剥き、刻んでからさらに酢水に漬けました。
なんとか、食べられなくないところまで復帰したので調理に進んでいきます。
バナナハートと鶏肉のココナッツミルク煮
茹であがったバナナハートは、元のトロピカルなイメージを生かして、ココナッツミルクで煮てみました。
色に恐れをなしてサラダを諦めたわけではありません。
鶏肉、マッシュルーム、玉ねぎなどと一緒に炒め、レッドペッパー、マジックソルト、コンソメ等々で適当に味付けをし、ココナッツミルクを投入!
完成品がこちらになります。

鶏肉!旨い!
マッシュルーム!旨い!
玉ねぎ!旨い!
BH!うま…ややえぐい……?
ありあわせの調味料で作った割に味はそれっぽかったですが、BHのあく抜きにムラがあったようです。
ただし、きちんとあく抜きできている部分を食べると、確かにタケノコのような味がして、色々な料理に合わせられそうだな!と思います。
反省とリベンジ
今回のBHチャレンジは残念ながらわしの敗北といえるでしょう。
(もったいないので完食はしています)
反省点は、こんなところでしょうか……
・刻んでからあく抜きをしなかったこと。二つ割程度では酢水が十分に浸透しなかった?
・皮の剥きが足りなかったこと。クリーム色になってきたあとに数枚剥いたほうがよさそう。
・子バナナの部分を分けなかったこと。食感と食味が違うので、別調理のほうがよさそう。
とはいえ、こんな面白い食材を美味しく食べられないのももったいないので、近いうちに再チャレンジしてみようと思います。
皆さんも近所のスーパーで新鮮なバナナハートを見かけたら手に取ってみてください。
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